刃文

前回のスズキを捌いたとき、切れ味自体は特に問題なかったものの、ちょっと錆が浮いてたりしたのが気になったので、久しぶりに研ぎました。出刃と柳刃と、ついでに菜切と釣り用のナイフも。

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これ全部いわゆる和包丁です。
ステンレスとかじゃない「鉄」なので扱いを怠けると見事にあっという間に錆びます。釣り用のナイフとしてどうなん?と思いますが、さすがに海では使えません。もっぱら渓流釣り用。

出刃と柳刃は学生の時から使ってますから、もう20年以上になりますね。最初の頃は見た目とかあんまり気にしなかったので、800番ぐらいの砥石でまあ切れ味だけ保てばいいか、というぐらいの研ぎ方でしたが、2、3年前に5000番の砥石を入手してからは、つい毎回ピカピカにしてしまいます。(出刃までこうする人あんまりいない気がする。)

この研ぎ方だといまいちはっきりしませんが、和包丁には基本的に刃文が出ることになってます。出刃と柳刃はよく見ると刃先から5mmぐらいの幅でうっすらと出てるのがわかりますね。菜切もしばらく使ってると変色の具合が違ってくるのでわかります。刃先の固い鋼と身のほうの柔らかい地金の境目、ようするに違う素材の境目。釣り用ナイフは地金がダマスカス鋼だからなのか、あんまりわからない。ちなみにダマスカス鋼は特有の紋を浮かせるには専用の砥石が必要なのですが、持ってないのです。


で、この和包丁の刃文をずっと自分で研ぎながら見てたので、てっきり日本刀の刃文も同じ理屈で出るものだとずっと思ってたのですが、違いました。

というかそもそも造りも違ってて、包丁は(両刃の場合)鋼を地金で包む構成で鋼は刃先にだけ露出するのですが、日本刀は(何種類かある構成のうち基本的な形は)芯に柔らかい地金(心鉄)が入っててそれを鋼で包む逆の構成。なので表面は刃先から背までほとんど鋼。まあ用途を考えたら当たり前といえば当たり前ですが、目から鱗。
なので日本刀の刃文というのは素材の境目ではなくて、焼き入れの時に刃先だけ特別な処理をする、その化学的な変性の跡なのだそう。はは〜、だから「意匠」としての幅が広がるわけですね。

ずいぶん周回遅れで日本刀に興味が出てきました。

ようやく1本

3月の初めぐらいから4、5回行ってますが、今シーズンはなかなか魚の気配を感じることができず、単に魚が少ないのか天候や流れの条件がいまいち合ってないのかなどなど悶々としてました。桜の開花もだいぶ遅れたように、3月はなかなか春っぽい条件の日が少なかったですし、平均気温も上がらなかったですからね。

唐津城の桜もようやく咲いて、もう散り始め。

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ところがこの日も夜になって気温がどんどん下がって、風も残ってて流れも安定しない微妙な条件。でしたが、3時間ほど粘ってたら急に釣れそうな雰囲気に。雰囲気というかこれ、魚が特定の場所で餌を追い始める条件ってことなんですけど、具体的に何がどうって説明が難しいんですよね。気温と風の向きや強さ、それと流れのパターンの組み合わせなんですが。

で、「おお?」っと思ってから10分か15分ぐらいで案の定、「ゴン」とはっきりとしたアタリ。

ポイントによってはそう条件が揃わなくてもショートバイトなんかの反応があって、「あ、魚はいることはいるんやな」ってわかったり、まあ運良く釣れてしまうことも多いんですが、このポイントはなぜかそういうのがまったくなくて、条件が揃わない限り一切なんの反応もありません。が、条件が揃うとほんと突然、はっきり強いアタリで乗ってくる。個人的には好きなポイントです。回遊待ちのスズキ釣りとしてはいちばん「らしい」面白さですよね。

あ、フッコクラスも狙うならちょっと違います。
あくまででかいミノーででかい魚しか狙わないような釣りをするときの話。

ちょうど80cmありました。
頭部が大きくて尾びれの下半分が丸く擦り減ってる、ここの典型的な魚体。

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胃袋には25cmぐらいのコノシロが入ってたりして餌も多そうだし、肉付きもそこそこ良かったですが、捌いてみると身にはちょっとまだ筋っぽい感じが残ってました。もう半月ぐらいしたら美味くなるかな。

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ハマグリモデルの刃

潮干狩りもメインシーズンに突入して注文も多くなり、さすがに尻に火がつきました。

ハマグリモデルの刃をグラインダーで削る作業、自宅のマンションでできる作業ではないので大部分を残したままだったのですが、重い腰を上げて南小国の実家へ。ここ数年はこの作業のためにしか行ってない気がしますね。

10時ぐらいに着いてから、途中ちょこちょこ休憩しながら6時間ほど作業。とりあえず14本だけ完了しました。バリを取る作業が残ってますが、それは帰ってからできますからね。

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しかしなかなか効率が上がりません。
もっと出力大きなちゃんとしたグラインダー買うべきか。

去年まではなんというか「試作」ぐらいの感覚で、作るのも10本ちょっとでしたから、ついでの作業でコトが済んでましたが、思いの外注文が多かったんですよね。それでまとまった本数を用意しようとすると、それなりにまとまった日数をこの作業のために確保しないといけなくなるのだなあ、と改めて気がついた次第。

値段も通常モデルにほんのちょっと上乗せした程度の設定でしたが、こうなると正直割に合わなくなってきます。生産量を増やすと値上げしないといけなくなるって普通は逆なのですが、というかたぶんさらに増やして数百本とか以上の単位なら業者に外注して安くもできるのでしょうけど、中途半端な量ですからね。どうしましょうかね。

まあとりあえず今季はこのままでいきますけど、来季はちょっと考えましょう。

宝珠寺のヒメシダレザクラ

今年は結局花見らしい花見は出来ず。

花見を予定していた日にはまだほとんど咲いてなかった週末、とりあえずソメイヨシノじゃなければどこか咲いてるとこあるんじゃないかな〜? とかネットで調べながら南下。神崎にこんなとこがありました。

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畑や山を背景にこんもりとピンク色が目立ちます。高速道路から以前気がついたことがあったかも。お寺はほんとにちっちゃな田舎のお寺で普段は参拝する人なんかぜんぜんいなさそうですが、この日は周囲の道路が路駐で一杯。まともな駐車場もないとこですからね。みんな思い思いに撮影してました。ちょっとしたお握りとお茶を売る店なんかも出てたり。

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シダレザクラほど派手にだら〜んとしてるわけではないところが「ヒメ」なのでしょうか。